2013年1月14日月曜日

ピント美術館

昨日、友人が当地の情報誌で紹介していたピント美術館に行ってきた。

今迄、当地の美術館には数々足を運んでみたが、そう感動するものはなかった。新しくなったアヤラ美術館には複数回訪れた程度。

でも、このピント美術館は全くちがっていた。







緑に囲まれた高台に位置し、遠くにマニラの町並みが望める。白壁造りの建物が、美しい庭園に溶けこんでいる。風通しがよく、明るい。温度や湿度が管理された美術館からは程遠い。雨が吹き込まないのかと心配になる位、窓が大きかったりする。









フィリピン人による現代絵画のみを展示。共感を覚えたり、爽やかな気分になったりする作品はほとんどなく、発展途上国、キリスト教国、極端な貧富の差、汚職など、問題を数多く抱える国ゆえの苦悩を描いているのか、ややドロドロした作品が多い。かといって、稚拙というのではなくて、長年に渡ってフィリピン芸術を支えてきた創設者の目にかなった作品と頷ける作品が多かった。








「作品を堪能し、建物や庭園の美しさを味わい、カフェで昼食も楽しんだ。」とはいかなかった。カフェはこちらでは有名なBizúが入っていたので、ちょっと期待したが、混んでいたせいもあり、サービスが滞り、頼めないメニューも多々あった。仕方なく頼んだパスタは甘みがきつく、それを打ち消すために頼んだチリソースは結局持ってきてもらえなかった。カフェは改善の余地あり。





このあと、近くの陶芸の店も兼ねているHalf Moon Cafeに立ち寄ったが、陶芸にはちょっとがっかり。

















芸術的陶器ではなく、商業的なものだった。同じ形のものが並び、重く、デザインもごく普通。キロ単位で売っているところで、夫が底に穴が空いている石鹸受けを買って早々に引き上げた。



















そばまで来ているからと、滝のある国立公園も行ってみた。





















滝は遠めからは美しいのだけれど、近寄ったら生活用水の流れる川ゆえの臭いと汚れが目立つ。滝壺を過ぎたあたりは白い泡が溜まっている。あぶくではなく、洗剤等の化学物質から出るあぶく。飛沫がかかったら嫌だし、臭いしで、こちらも早々に退散。






三ヶ所訪れ、一つが素晴らしかった!というのは、当地での外出では充実していたほうかも、と言いながら、帰途についた。















2013年1月9日水曜日

行かなくちゃ、ジム。でもね、、、

今住んでいるコンドミニアムにも、最低限のジムがついている。住民なら利用料は無料。

だからと言って、毎日は行けない。いや、行きたくない。

なるべく、一日おきには行こうと思っているが、つい、やめてしまいがち。


昨日の朝、ジムに行った。今日は行かなくてもいいのだが、午後、暑い部屋にクーラーをかけて籠っているくらいなら、行くべきではないかしら、と、思いつつ、これを書いている。

ジムに行ったら行ったで、爽快感を味わえるし、運動したという充実感もある。行かないと、罪悪感も感じる。だったら、やっぱり毎日のように行けばいいじゃないと思うのだけれど。

ジムに行くと最低でも1時間くらいはかかる。30~40分の有酸素運動、それに筋肉運動、ストレッチ。そして帰宅後のシャワー。

夕方ジムに行くと、こうやってPCをいじる時間がなくなる。メールに返事を出したり、サイトのチェックをしたり、じっくりと調べ物をしたり、の時間がなくなる。暇なはずの私だから、いつでも時間はあるはずなんだけれど、暇人は暇人なりに忙しい。

しかも、iPadを購入してからは暇な時はiPadをいじっていることが多くて、じっくりとメールに返事を出したりしていない。漢字クイズをやっている暇があったら、返事出せばいいのにね。iPadはじっくりと考えることには向かない気がする。それこそ、テレビ的。受身一方な感じ。

と、こんなつまらないことを書いているくらいなら、やっぱりジムに行けばよかったのかも。やれやれ。

2013年1月6日日曜日

娘が離日

日本時間の3時のフライトで娘がアメリカに飛び立って行った。

成田に着くまで、チェックインの時間までに到着できるのかひやひやしたけれど、どうやら間に合ったようだ。

リムジンバスを一台乗り過ごし、三時間半後のバスに乗った娘。乗り過ごしたバスに乗っていたら、成田で途方も無いくらいの時間を過ごさなければならなかったのだが、次のバスではギリギリ。万が一渋滞にでも捕まったら、フライト時間の2時間前くらいの到着は厳しかった。でも、間に合ったようだ。

マニラからメールや電話で娘を遠隔操作するのは大変だった。あまりしつこく言うと、返事もして来ない。だけれど、心配で仕方ないから、こちら側も過剰にいろいろと書いてしまう。でも、案の定、ターミナルを間違えてバスを降りてしまったようだ。ちゃんとメールで間違えないよう書いておいたのに、読まなかったに違いない。

それでも、一人で荷造りし、いろいろ判断して行動し、一人で旅立てるようになったのだから、成長を感じる。しっかりとした子に育ってくれて、よかった。


マニラから娘が去ったときは、9月末から娘のいない生活を送り始めたときよりも、ずっと寂しさを感じ、非常に辛かった。

そんな思いをようやく克服できたのに、今日、日本からアメリカに飛んでいった時間になったとき、また辛い気持ちが蘇ってきた。日本にいたら、まだすぐ会えるような気がしていたし、時差も一時間、電話も気軽に出来た。でも、大学に戻ってしまうと、連絡も途絶えがちになるし、簡単には会えない。

次に会えるのは、早くて5月の末。あぁ、遠い。