2011年10月27日木曜日

娘の矯正

娘の歯列矯正についてはずっと念頭にあった。 

でも、素人目にはとても歯並びがいい。 

フォト

定期的な歯科検診に行くたびに歯科医にもやった方がいいかどうか尋ねてきた。娘は歯が生え揃うのがとても遅かった。だから、一番奥の歯(12歳臼歯)が生えたらねぇ、なんて言われているうちに、いろいろ忙しくなり、放っておいた。 

このごろ、娘の周りの子達(17~19歳)のほとんどが矯正が終わって、完璧な歯並びになっているので、気になりだしたらしい。 

以前、友人がしていた透明なInvisaligne (http://www.invisalign.com/How-Invisalign-Works/Pages/Default.aspx) に興味があったので、普通の矯正と両方取り扱っている歯科医に一昨日娘を連れて行った。 

歯科医いわく、Invisaligneは子供には勧めない。矯正力が弱いので、戻りやすいそうだ。美的外観を気にする大人にはいいけれど、まだ骨が柔らかい子供には今までの矯正器具(Braces)で簡単に直るし、固定する力も強いそうだ。 

で、娘は極めてマイルドな症例なので、Bracesは6~8ヶ月つければ大丈夫とのこと。 

でも、7ヵ月後の卒業式にはまだ外れない。しかも、私の経験上、Bracesをつけるとしゃべりにくい。つけた直後や二週間ごとにワイヤーを締めた直後は強烈な痛みに襲われる。最近、Bracesを外した友人も、勉強しなきゃいけない時期にきついかもと。 

私が矯正を始めたのは13歳くらい。結婚してNYに行くことになったとき(28歳)まで、矯正の歯科にはチェックアップのために通っていた。で、その後の20年経たないうちに前歯が動き出した。もちろん矯正前ほどひどくはない、自分しかわからないくらい。でも、矯正は一生物ではないってこと。 

歯が痛くて、眠れない、頭痛と戦うことになる、これから重要なプレゼンがいくつもある、ちゃんと発音できないと困る、卒業式の写真で笑えなくなる、、、等々、娘と考え、結局、今回は矯正はしないことにした。 

でも、やるなら今しかない。本当はしたほうがいいんじゃないか、あとで後悔しないか、ここ(フィリピン)でやっておいた方が安い、大人になってからやるんじゃ大変、みっともなくないか、、、 

矯正しないことに決めても、まだ、いろんなことが頭を駆け巡る。あぁ、どうしよう。 

右手、イタッ!

だいぶ直りかけていた右腕の痛み。

なのに、月曜日にクロゼットの棚から物を取ろうとした弾みで、肘をドアにぶつけてしまった。そうしたら、激痛!またまた痛みが再発してしまった。トホホ

仕方ないから、おととい、昨日は湿布を巻いて、包帯で包んで。でもさ、ゴムの入った包帯を使っているせいか、痒くなっちゃうのよね。ああ、憂うつ。

2011年10月20日木曜日

SAT

娘が10月1日に受けたSATの結果が出た。

Critical Reading の点数が少しでも上がることを願って受けたはず。なのに、昨年10月より10点、前回の6月より20点上がっただけ。他の二つは下がった。

大学はSuper Scoreを見るというから、下がったのは気にならないけれど、たった10点しか上がらなかったのが可哀そう。

今回、格段点数が上がったら、志望校のレベルも上がる予定だった。もしくは、志望校は変わらなくてもかなり楽観視できるものになるはずだった。総合点でたった10点あがっただけ。2100点に届かなかった。

仕方ないね。このスコアで行くしかないんでしょうね。

やっぱり頭が理系で、文章や単語の細かいニュアンスの違いが分からないのかな。本もほとんど読まない子だし。

ちょっと悲しい。


今週末受けるACTも本人は自信がないと言ってる。


彼女の実力に見合った大学に行けばいいだけなんだけれど、周りの子達がいい大学を受けるって話を聴くと、SATさえ良ければって思っちゃう。成績はいいんだけれどね。

ま、仕方ない。身の丈にあった大学に受かってくれることを祈ります。EDに受かるといいなぁ。

2011年10月19日水曜日

受験先、またまた迷走

東大のPEAKを娘が受けないと言い出した。どうもサイトをチェックして、紹介ビデオを見たら、あまりにもお粗末で、四年間過ごすことに不安を覚えたらしい。

もともと彼女の中で東大PEAKのプライオリティは低かったようなので、「行く気が更になくなったのなら、他の大学を受けたら?」と夫も私も同意見。

替わりに出てきたのが DukeとUSC 

どちらも難関。USCはしかも学校への納入金が6万ドル近い。他の大学も5万5千ドルだからほとんど変わらないと言えば変わらないけれど、なんとも高い。

DukeはHarvardやYale、Prinstonを落ちた人たちが集まりがちとかで、学生の評判が賛否両論。

いったい何を基準に大学を選ぶべきなのか、本当に難しい。

あと2,3日でSATの結果が出る。その結果次第で、受験校が決まる。少しでも点数が上がっていれば、更に難関校。上がらなければ、今のリストにあと一つ(Duke or USC?)。結果発表が待ち遠しい。

結果といえば、ED1の結果はあと2ヶ月足らずででることになる。まだアプライもしていないから、そんなこと考えても仕方ないけれど、なんだかドキドキである。受かる確立が低そうだから、あまり期待はしていないけれど、もし合格したら、、、なんて考えると楽しい。

ところで、先日のTOKのプレゼンで、なんと娘のグループがトップだったらしい。同じ満点のグループはあと5組あったらしいが、全高校生の前でもっともよかったプレゼントして見本を示すのに、娘たちが選ばれた。娘はレバノン系の男の子と二人で、Facebookに関してプレゼンをしたらしい。例年、Facebookを題材に選んで失敗した例が多かったらしいので、TOK担当の先生達に危惧されていたのだが、見事、先生達を唸らせるプレゼンを行うことが出来たようだ。

IBコースにおける小さな成功だが、娘に自信を与えるいい機会になったと思う。

ちなみに昨年見本に選ばれたのは、三人組で笑いと病気治療(?)についてプレゼンをしたらしい。その三人組は揃ってStanford大に進んだ。

2011年10月13日木曜日

The Help、フィリピンでは

学校の勉強と大学受験準備で忙しい娘が、高校最後のHigh School Play(ロミオとジュリエット、ミュージカル)に、メイキャップと小道具で関わっている。 

定時に迎えに行ってもその準備とやらでぜんぜんやってこない娘を、私は校内のカフェテリアで、読書をしながら待っている。 

今はアメリカ在住の友人ご推薦のThe Helpを読んでいる。半分くらい読んだところ。 

本当は映画を見たいのだけれど、このフィリピンでは上映しないような気がする。 

Helpはもちろん、メイドさんを意味して、この本では黒人のメイドさん。 

読み始めてすぐに、通いのメイドさんがゲスト用のお手洗いを使うことに、雇用者側の白人が異を唱える場面が出てくる。理由は白人と黒人とは持っている菌が違うから。「え?共用していたの?」と、つい思ってしまった私。そう、このフィリピンでは、メイドさんとはトイレを共用しない。シャワーも別。 

小説内のいろんな場面での雇用者とメイドさんの関係が、そのままこちらの現実の関係に当てはまり、そうか、アメリカでも同じだったのね、などと呑気に思ってしまったけど、こちらは、私のような外国人はともかくとして、同じフィリピン人の中でその関係が当てはまるから、いたたまれない。 

アメリカのように人種が違うわけではない。まぁ、フィリピン人といっても様々な混血がいるし、混血を嫌う中国系もいるから、同じ人種には見えないけれど。小説の背景である1960年代の南部では白人(お金持ち)VS黒人(貧しい)だが、こちらは、お金持ちVS貧困層だけ。人種の違いはなくても決して這い上がれない階級がここフィリピンには存在する。 

小説では、黒人メイドさんの現状に違和感を抱く白人女性がメイドさんたちに聞き取り調査をしてレポートを書こうと試みている。その最中に人種差別問題が大々的になってくるというあたりまで読み進んだ。 

もし、フィリピンで、この映画を上映したら、英語の映画を身に行く観客(つまり中流から富裕層)は、「ああ、アメリカにおける人種差別の映画ね」と簡単に思えるだろうか。いやな現実を見せつけられるのではないだろうか。 

今、NYで起きているような、所得格差解消を求めるような抗議行動は、アメリカが大好きなのに、この国には飛び火しないだろう。貧困層は世界で起こっていることに関心はないし、中流階級もあきらめ感が漂っていて、政治家から政府まで富裕層が握っているのだから、何も変わらないと思っているだろう。 

もうすぐ在13年となるこのフィリピンを、暮らしやすいとまで思うようになった私だけれど、このどうしようもない格差や貧困を目の当たりにすると、やるせなさが漂い、悲しくなる。もちろんその貧困の上に私たちの暮らしやすさも成り立っているのだけれど。 

2011年10月11日火曜日

アメリカのカレッジ

昨晩から、リサーチを始めた。娘任せにしていたのをちょっと反省して、こちらからも情報を発信できるように。

調べれば調べるほど、娘が受験しようと考えている10校に合格するのが難しく思えてくる。

10校とも(正確には8校)、素晴らしい大学だ。学生人数も少なく、設備が充実している。先生と学生の比率も非常に低い(?っていうのかな、1:9とかだと。) そして例外なく、授業料が高い。

一年間に学校にかかる費用は寮費や食堂費も入れると、どこも55,000ドル前後。4年間で220,000ドル、1ドル80円と考えると1700万円以上。お給料がドル払いの我家ではそのまま22万ドル。やれやれ。

ED(Early Decision)で入れるといいなぁ。EDIIでもいい。そうじゃないと、4月まで合否はお預け。精神的に厳しいね。

2011年10月9日日曜日

壁にまた穴二つ

昨晩、夕食後くつろいで家族でおしゃべりをしていたとき、娘が来週の火曜日はテストが三つもあるとぼやいた。一つは漢字テストで、成績に対する割合が低いし、時間がないから勉強しないと言った。それに対して、夫がこうやっておしゃべりしている間に勉強したら?と言ったら、もう大変。娘が切れて、突っ張り棒で吊ってあったカーテンを引き摺り下ろし、ものすごい勢いで部屋に閉じこもった。娘の部屋からは嗚咽とドタドタとものすごい音。

今日のお昼に娘を起こした。なかなか起きてこない。夫とお昼ご飯を先に食べだしたら、娘も食べにやってきた。無言で三人で食事。先に終わった夫が「買い物に行って来る」と席を立った。

夫がいなくなるのを見計らって、娘がぼそっと「また壁に穴が開いた」と。

えっ~!5月に直したばかりなのに、と思いつつ、見に行ったら、あれまぁ、二つも大きな穴が開いている。また直さなければならない。うんざり。

ムカッと来て、「いい加減に自分をコントロールできるようにならなきゃいけない」と捨て台詞を残して、自分の部屋に引き上げた私。でも、待って。ここで娘を突き放したら、きっとまた食後に自分の部屋に戻って荒れるに違いない。

仕方なく、食卓に戻り、娘と話す。学校・進学の重圧があるのは分かるけれど、何とかバランスを取らなくちゃね。やれる範囲でがんばればいいんだからと落ち着いて話しているうちに、娘の気分も治まってきたみたい。

夕食時には、機嫌が戻っていて、受けたい大学の話などをするようになっていた。

さて、夫は何を買いに出かけたかと言うと、娘にあげる腕時計。17歳のお誕生日が昨日だったこともあるし、ろくな腕時計を持っていないから、買ってやりたいと以前から言っていた。で、一人でこっそりと買いに行ったらしい。数字面がピンク色のきれいな時計。若い子向き。日本では黒木メイサがイメージモデルのセイコウのルキア。こちらで売っているのはもちろん中国製。ちゃんとセイコウだけれど、ルキアのロゴはない。ルキアのセカンドバージョンといった感じ。

機嫌がいいのをみて、あげるチャンスと思ったらしい。私が箱にリボンを付けたのを、夫は取りに行って娘に手渡した。気に入ったようで、娘は喜んでいた。

とりあえず仲直りは出来たようだ。でも、後始末の穴ふさぎは私が手配しなければならない。あぁ、損な役。

2011年10月6日木曜日

17歳

あさって、娘は17歳になる。 

娘と接していると、「もう17歳にもなるのに」と思うときと、「あれ?まだこの子17歳なのに」と思うときがある。 

17歳当時の自分を思い出してみると、生活全般では、私のほうがしっかりしていて、単身赴任で父が不在になった頃なので、毎朝、お弁当を作ってもらうために母を起こしていた(!)自分の姿が思い出される。次女だったこともあり、自分のことは自分での姿勢が徹底していた。 

娘は人手のある環境で、しかも一人っ子、専業母の元に育ったせいか、生活面がだらしない。物はしょっちゅう失くす。昨日は日本で作ってきた眼鏡を学校で失くした(げっそり出てきますように!)パソコンのチャージャーは、本体を買って二ヶ月も経たないうちに失くした。部屋もぐちゃぐちゃ(これは私も一緒)。バスルームはいつも水浸し。汚れた服と迷った末に着ないことにした服がごっちゃに床に散らばっている。 

でも、「この子はまだ17歳にもならないのに、こんなことを考えている」と思う場面がいくつも思い出される。 

昨日、ED希望大学のリストを学校に提出しなければならなかったらしい。アメリカの大学にはEarly Decision (ED)という制度がある。一般の受験よりも早くに願書を提出し、結果が2ヶ月以内に分かる。一般受験だと提出から3~4ヶ月後に結果がでる。ED受験は合格率が高い。大学によっては全合格者の半分以上をこのEDで選ぶ。ただし、EDは一人一校しか出願できない。しかも、合格したら、経済的理由以外には入学辞退できない。 

EDにも二つあって、ED1は11月に出願し12月半ばには結果発表。ED2は一般受験と同じ12~1月頃に出願し、結果が2月半ば。 

志望校選択については娘に任せてきた。ED1は以前から決まっていて私も知っていた。ED1がだめだった場合にED2も出すかもと言っていたが、具体的には聞いていなかった。 

昨日のリスト提出にあったって、娘はいろいろ考え、リサーチを重ねたらしい。結局、合格の可能性がある有名校(アイビーリーグ)よりも、自分が希望する、「小さな大学」を選んだそうだ。ED1で出願する大学はその他の有名校と甲乙つけがたいから、夫も私も納得していたが、彼女がED2で選んだ大学は、そのちょっと下。合格したら他にどんな大学に受かっても行かなければならない。でも、自分にはどんな大学が合っているかを慎重に検討した結果だと話していた。 

17歳、いや18歳で受験に望んだ私。そこまで志望校を検討していただろうか。偏差値とか知名度で大学を選び、その大学の個性や自分に合うかどうかなんてことは全く考えていなかった。大学で何を勉強するか自体もあまり考えていなく、担任(英語の先生)に「女の子は英語がいいですよ」と言われ、英文科/文学部を受験。進学した先の大学で2年生のとき、果たしてこんな勉強をあと二年も続けられるだろうかと悩み、同じ大学内での転科を決意。好きだった歴史(西洋史)に移るべく、受験勉強をやり直した。それは私が20歳のとき。 

娘はもちろん、まだ17歳。彼女の判断が正しい結論かどうか分からない。でも、多感なこの時期に大いに悩み、考えたなら、道は自ずと開けるだろうし、今後の自分の判断力の助けになることでしょう、がんばってねと、楽天的な私は思うのみ。 

あまりにも違う17歳を送る娘を見ていると、一つのドラマを見ているようだ。先行きが楽しみ。

2011年10月5日水曜日

マニラのカジノ

右手指にまで広まってきた痛みのために、このブログもお休みがち。

今日、手芸の中間達とマニラのカジノを覗いてきた。正確に言うと、カジノのあるホテル・リゾートを覗いてきたのだけれど。

マニラの第三ターミナル近くに出来たResort Worldというところにあるシンガポール系の中華料理が美味しいとのことで、皆で繰り出した。

お料理は美味しかった。北京ダックが最高。半身で900ペソくらい。7人で食べるにはやや多かった。そのほか、豆腐料理、野菜、ホーファン、チキンライス(チキンの茹で汁で炊いたご飯)もとても美味しかった。5%の割引カードを友人から借りてきてくれたので、一人365ペソだった。大満足。

昼食後はカジノを外から覗き、高級品店の並ぶ通路を通って、マリオットホテルへ。そこのビュッフェ・レストランでお茶だけ飲もうと行ったら、レストラン入り口に通された。出てきたメニューにしたがって注文を入れたのに、請求書の値段がぜんぜん違う。 どうやら、メニューはレストランので、外側は別のカフェだったようだ。でも、私たちは提示されたメニューに従ってオーダーしたのだから、メニューに載っている値段しか払わないと突っぱねた。変な話よね。

他のホテル(シャングリラとか)ではコーヒーを取ると小さなクッキーがついてきて、150ペソぐらいなのに、そこのはIllyのコーヒーだとかで、200ペソ以上、しかもクッキーなし。

カジノもカフェもビュッフェもお客はほとんどフィリピン人だった。フィリピンに観光に来てカジノに入る外人はいないよね。しかも空港近くのホテルなんて、不便だし。

シンガポール料理を食べにまた来てもいいけれど、他は用のなさそうな場所だった。


このごろ、娘がハイスクール・プレイの準備で忙しい。お迎えが5時近い。裏方だから、今が忙しいのかな。今日なんて、2時半には学校に着いてしまったから、二時間以上、本を読んだり、まどろんだりして過ごしていた。時間の無駄だね。明日は4時半過ぎにお迎えに行くことにして、それまでの時間、買い物に行ったりしようっと。

ところで、先週のTOKのプレゼンテーション、娘は満点だったそうだ。よかった。がんばっていたからね。満点を取ったのは6グループだけとか。そのうち4グループに数学のハイレベルの子達が入っていたそうで、娘たちはいよいよ自分達が学年のエリート達だとの自覚を深めたみたい。実際数学のハイレベルのクラスの子達は数学だけじゃなくて、全般的に成績がかなりいい。優秀な生徒の集団。その中では娘はあまり輝かないように思うけれど。でも、Self-esteemが高まるのはいいことね。