2011年10月6日木曜日

17歳

あさって、娘は17歳になる。 

娘と接していると、「もう17歳にもなるのに」と思うときと、「あれ?まだこの子17歳なのに」と思うときがある。 

17歳当時の自分を思い出してみると、生活全般では、私のほうがしっかりしていて、単身赴任で父が不在になった頃なので、毎朝、お弁当を作ってもらうために母を起こしていた(!)自分の姿が思い出される。次女だったこともあり、自分のことは自分での姿勢が徹底していた。 

娘は人手のある環境で、しかも一人っ子、専業母の元に育ったせいか、生活面がだらしない。物はしょっちゅう失くす。昨日は日本で作ってきた眼鏡を学校で失くした(げっそり出てきますように!)パソコンのチャージャーは、本体を買って二ヶ月も経たないうちに失くした。部屋もぐちゃぐちゃ(これは私も一緒)。バスルームはいつも水浸し。汚れた服と迷った末に着ないことにした服がごっちゃに床に散らばっている。 

でも、「この子はまだ17歳にもならないのに、こんなことを考えている」と思う場面がいくつも思い出される。 

昨日、ED希望大学のリストを学校に提出しなければならなかったらしい。アメリカの大学にはEarly Decision (ED)という制度がある。一般の受験よりも早くに願書を提出し、結果が2ヶ月以内に分かる。一般受験だと提出から3~4ヶ月後に結果がでる。ED受験は合格率が高い。大学によっては全合格者の半分以上をこのEDで選ぶ。ただし、EDは一人一校しか出願できない。しかも、合格したら、経済的理由以外には入学辞退できない。 

EDにも二つあって、ED1は11月に出願し12月半ばには結果発表。ED2は一般受験と同じ12~1月頃に出願し、結果が2月半ば。 

志望校選択については娘に任せてきた。ED1は以前から決まっていて私も知っていた。ED1がだめだった場合にED2も出すかもと言っていたが、具体的には聞いていなかった。 

昨日のリスト提出にあったって、娘はいろいろ考え、リサーチを重ねたらしい。結局、合格の可能性がある有名校(アイビーリーグ)よりも、自分が希望する、「小さな大学」を選んだそうだ。ED1で出願する大学はその他の有名校と甲乙つけがたいから、夫も私も納得していたが、彼女がED2で選んだ大学は、そのちょっと下。合格したら他にどんな大学に受かっても行かなければならない。でも、自分にはどんな大学が合っているかを慎重に検討した結果だと話していた。 

17歳、いや18歳で受験に望んだ私。そこまで志望校を検討していただろうか。偏差値とか知名度で大学を選び、その大学の個性や自分に合うかどうかなんてことは全く考えていなかった。大学で何を勉強するか自体もあまり考えていなく、担任(英語の先生)に「女の子は英語がいいですよ」と言われ、英文科/文学部を受験。進学した先の大学で2年生のとき、果たしてこんな勉強をあと二年も続けられるだろうかと悩み、同じ大学内での転科を決意。好きだった歴史(西洋史)に移るべく、受験勉強をやり直した。それは私が20歳のとき。 

娘はもちろん、まだ17歳。彼女の判断が正しい結論かどうか分からない。でも、多感なこの時期に大いに悩み、考えたなら、道は自ずと開けるだろうし、今後の自分の判断力の助けになることでしょう、がんばってねと、楽天的な私は思うのみ。 

あまりにも違う17歳を送る娘を見ていると、一つのドラマを見ているようだ。先行きが楽しみ。

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