2014年2月22日土曜日

ブータン

昨日はブータン人の友人が自分の国について語った。

生真面目な彼女だから、内容も極めて真面目。カザフスタンの時のように笑いがこぼれるとはほとんどなかったけれど、内容はとても興味深いものだった。

まだ中学生ぐらいの頃の娘の口から初めてGNH、幸福度について聞いた。学校で聞いてきたようだった。そのGNHについて友人に尋ねようと思っているうちに月日が経ってしまった。

幸福度は、客観的に図るためいろんな指標があるという。ブータンではこの指標に沿って政策が推し進められているらしいが、国民が以前よりも幸福になったか?という質問に対しての彼女の答えは、予想に反したものだった。やっぱり開発の波が訪れ、貧富の差も広がり、地方の農耕をになっていた人々が年に流入するようになった。耕作者が減ったため、食料生産が減少。耕作地も荒れてくる。高価で稀少な冬虫夏草の乱獲。

それでも、国は教育と医療を無料にし、教育は英語で行われる一方、国語の普及も図っている。国民意識を高揚させるために、民族的な祭りも重要視し、公職の場や教育現場では民族衣装の着用を義務付けている。

面白かったのは、友人の出身地一体は母系社会。つまり娘が財産を引き継ぐ。これは以前から知っていたけれど、国内の他の地域では父系社会だったりする。前国王は四人姉妹を妻としているというのも、不思議だった。

食文化として際立っていたのは、唐辛子を多く用いるということ。そういえば、二週間前に一緒に食事をした時、同席していたインドネシア人の友人とチリを分け合っていた。

ブータンはまだ勝手に旅行できる国ではない。一人一日250ドル(ピークシーズン)で、ガイド、ホテル、移動手段、食事が全て手配されるらしい。2人以上なら手配できるとのことなので、いづれ夫と訪れたいものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿